コトラーを読ませる前に意識を合わせておくべき3つのこと

マーケティング

皆さん、こんにちは。

・商品企画・マーケティング部に来たが何をしていいか分からない
・先輩を見ても何をしたくて商品づくりをしているか分からない
・仕様決定が上層部の判断だけで判定基準が謎

商品企画や商品を扱うマーケティング部門に配属されたとき、OJTが付くものの何をしていいのか分からないことはないでしょうか?

僕は、商品企画・マーケティングに8年ほどのキャリアがあります。電機メーカーで自分のやりたかった商品企画部に配属しました。このとき企画やマーケティングのノウハウを教えられたり、学びとるということはなく「マーケティングならコトラー読んでおいた方がいいよ」これだけを言われたことを今でもよく覚えています。

この記事では、コトラーを読む前に商品を生み出す組織としてまず統一しておいた方がいい考えについてご紹介します。

この記事を読んでいただければ、すぐに働きかけることは難しいかもしれませんが、事業を行う会社としてベクトルを合わせることで全体の推進力が上がる内容について知ることができて自分のやるべきこともクリアになってきます。是非最後まで読んでみてください。

会社のパーパスを理解すること

むしろパーパスまで決まっている会社であればかなり進んでいるので、上記のような悩みはほとんどないかもしれません。

「パーパス=会社の存在意義」のようなものです。

簡単に考えるならば、会社の創業時の考えや行ってきたことを紐解いていくと見えてくるものです。

まさしくOrigin(起源)を知るといったところです。

会社が存続するということは当たり前のことではありません。何か普遍的に支持されるものがあるから残るのです。

そこを意識することができれば、例え周囲へその理解が及ばなくても不思議と受け継がれた考え方のDNAのようなものがあります。

自分が企画をする指針にもなりますし、それは何となく周囲もやるべき方向だと理解してくれる場合が多いです。

企業理念の解釈を周囲と揃えること

企業理念を唱和するだけで終わっていないでしょうか?

それを否定するつもりは全くありません。ただ、意味を理解して理念を覚えることにはとても意味があります。

前章でもお話した「創業時の考え」これを反映しているのが企業理念です。

この企業理念はコンパクトに書かれていることが多いため、人によって解釈がバラバラであったり、意識が薄い場合が多いです。

まず「自分は企業理念をこういう解釈をしているので、この方向で企画を考えていいのか?」ここについて、上司や周囲と合意形成を取ることをオススメします。

難しいことは経験上、承知しています。

もし、ここで話を取り合ってもらえないのであればアナタ自身の環境選びの選択が間違っている可能性があります。

この話を深く考えられないということは会社としての特徴や社会から求められていることを理解していない組織であると言えます。

担当商品の置かれている立場を数字で把握すること

簡単でもいいので自分の担当する商品のおかれている立場について具体的に数字で把握していきましょう。

これは地図の下書きをしているようなものだと思ってください。

・カテゴリーの規模はどれくらいなのか?
・機能やサイズ別にはどんなシェアになっているのか?
・その中で担当商品はどこに位置づけているのか?
・それは過去3年でどんな変化を辿っているのか?

戦う場所の広さや戦況が分かれば、少しずつ進むべき方向が見えてきます。

これが客観的に見えるようになれば、何故自分たちが今このポジションにいるのか?もしくは、なぜ、競合Aはここ数年でシェアを伸ばしているのか?

変化点が分かると疑問も湧いてくるので、この疑問を取っ掛かりにやるべきことも見えてきます。

まとめ

少し極端な例ですが、コトラーを読む前に整理すべき点について紹介しました。

決してコトラーをないがしろにしている訳ではないのでご容赦ください。

・会社のパーパスを理解すること
・企業理念の解釈を周囲と揃えること
・担当商品の置かれている立場を数字で把握すること

ただ無闇にフレームワークを覚えて周囲にその結果を披露するよりも、会社に元々ある考え方を深く理解し、ベクトルを合わせる方が生産性があるということは経験上こちらでお伝えさせていただきます。

以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

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