皆さん、こんにちは。
僕は業界は２種類になりますが、大手メーカーの商品企画・マーケティング部門に８年以上在籍しています。
その中で広告代理店、メーカー、小売店の力関係、いわゆるパワーバランスに共通している内容があると感じたのでお知らせしたいと思います。
これはあくまで僕自身が大手のメーカーの企画系の職種に勤め、大手の広告代理店や小売店との対応を見聞きする中で感じたこととして捉えてください。ただ実体験であることには間違いないです。
就活中には、恐らくそこまで気が回らないですし、質問も少ない内容だと思います。
結論としては、
このようなパワーバランスになっています。
- 恐らく、就職前に思っていた景色とのギャップ
- 何がこのパワーバランスを作っているのか？
- 大手でも例外はあるのか？
- 企画系の仕事を目指す人のオススメのポジション
以上について解説したいと思います。
就職前に思っていた景色とのギャップ
まず、何がこの就職前と後のパワーバランスのギャップを感じさせるかを説明します。
これはとてもシンプルで、就職人気ランキング＋難易度のギャップです。
就職する前は安定性、給料、福利厚生、ネームバリュー、社会的影響度などから総合的に判断してこれらを満たすような企業の人気が高まります。
つまり、このような人気ランキング上位の企業に入社することはちょっと汚い言葉になりますが「勝ち組」と内定をもらったときなどは優越感があります。
しかし、いざ社会人がスタートするとこれが一変します。
「勝ち組」と言われていた企業に勤めた人たちが、「そうではなかった」企業の人たちに営業をし、使われる立場に変わります。
何がこのパワーバランスを作っているか？
これもとてもシンプルな構造です。
この関係にハマることが歪なパワーバランスを生みます。
具体的に言うと、
- 広告代理店はメーカーが広告や施策を買ってくれるお客さん
- メーカーは小売店が自社商品を買ってくれるお客さん
要は、営業をかけプレゼンをして買ってもらう立場の「お客さん」にあたる業界の方が何故か偉くなるようなバランスになります。
メーカーは多いので割愛しますが、広告代理の代表格なら電通・博報堂、小売店の代表格ならセブンイレブン、ファミリーマート、イオンなどですね。
ここには日本に限らず「お客様は神様」のような思想が反映されていると思います。僕は本来であれば、これはフェアな関係であるべきと考えます。
大手でも例外があるのか？
例外はあります。
僕が接してきた小売店の中ではAmazonは対応が違い、フェアな関係だったと感じました。
これは彼らがオンラインビジネスが主であり、現実の売り場を基本的に持たないといったことが影響しているかもしれません。
一方、金銭的な報酬があっての重点メーカーとしてのパートナーシップがあったからかもしれません。このためか、メーカーの売りも大きくするように支援をする中でAmazon自体も成長するといった関係性がありました。
イメージとしてはメーカーとAmazonが切磋琢磨しているような感じです。
Amazon側も積極的に顧客情報やトレンドを共有してくれるし、メーカー側もそれに応えて商品ラインアップや販促資源を投入する。
こういった関係があります。
企画系の仕事を目指す人のオススメのポジション
これもあくまで経験上のアドバイスになりますが、以下のとおりです。
広告代理店がオススメの人
自分自身の言葉や施策が世の中の人の行動や認識を変えること、それが目に見えて分かりやすいことを大事にする人にオススメです。
広告代理店は企画系の業務といっても多くの種類があるので一概には言い切れませんが、世の中への影響力を生み出すという意味では一番それが叶いやすい企画系のお仕事がある業界だと思います。
ただ前述したように一番使われる立場にあります。それも自分の目的を果たすための通過点と思える人は広告代理店を就職の候補として入れるのはいいと思います。
メーカーがオススメの人
自らのアイディアや開発がカタチになって社会に貢献するということに喜びを感じる人にオススメです。
メーカーも数多くありますが、独自の技術や製法を持った会社であれば、唯一無二のサービスを自分の手で生み出すチャンスもあります。
そしてそれが世の中の暮らしを変化させることにも繋がるかもしれないちょっとロマンのある業界だと思います。
ケースによりますが、企画系の中で唯一業界（広告）と業界（小売り）の間で板挟みされる立場です。良く言えばハブになる必要性も出てきます。
小売店がオススメの人
小売店で商品開発という言葉にピンときにくいかもしれませんが、大手の小売りになるとプライベートブランドや共同開発といったかたちで部門があります。
職種としてＭＤ（マーチャンダイザー）や単純に商品部の担当として置かれることが多そうです。
とにかく自分の作った商品を全国の人に楽しんでもらいたいという人は小売りの企画系がオススメです。
ＭＤや商品部といった企画系のポジションのある企業は大体が全国規模の小売店です。
プライベートブランドとして作った商品を自社の店舗で一斉に全国発売をする。そんなチャンスのある業界です。
就職の人気ランキングとは裏腹に一番優位なポジションにいる業界です。
良い側面ばかりかと思えば、大手小売りは年中無休であることが多いため、現場の人たちのこともおもんばかってかハードワークになる場合がありそうです。
まとめ
以上、広告代理店・メーカー・小売店のパワーバランスについて解説しました。
基本的には、
この関係が続いている業界程、変なパワーバランスの文化が染みついています。
僕はフェアであり、お互いが高め合うような関係がベターであると考えています。実際にそういう関係がある企業対企業もありますしね。
おおまかに今の2021年時点でも関係について書かせていただきましたが、どこの業界に行こうともこの記事を読んでいただいた方にはギブの精神やお互いを高め合うような関係を取っていただけると幸いです。
以上、何か情報が役に立ったり、考えるきかっけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました！
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