SONYのブランドパーパスドリブンの強さ

ブランド

皆さん、こんにちは。

もう一年程前の話になりますが、以下のWEB記事を見て思ったことがあります。

思ったことは「何故そこまでソニーとパナソニックには差が開いたのだろう」ということです。

電機業界にはざっくり『重電』と呼ばれるインフラ系の電気機器を扱う、日立、三菱、東芝。

『弱電』と呼ばれるテレビや白物家電を中心に扱うメーカー、パナソニック、ソニー、シャープ。

上記のような分け方が10年くらい前はされていたと記憶しています。その「弱電」の一角であった【パナソニック】と【ソニー】に何が起こってそんな差が生まれたのだろうか?

そんなことがふと気になり調べてみることにしました。

結果としては、世の中の捉え方が【ソニー】の方が5年以上先に行っていそうな印象を受けました。

何がそう思わせたのか、以下で説明させていただきます。

事業による売上と利益の差か

業績自体はそこまで差はありません。

(参照元:ONE CAREER

売上自体は差は大きくありません。参照元を見ていただければ分かりやすくまとまっていますが、営業利益には2倍以上の差があります。

ただそこは事業のポートフォリオの問題だと思います。つまり、収益の高い事業が【ソニー】には多い。

でもこれが【ソニー】が数歩先に行っているという理由ではありませんでした。

ブランドスローガン(企業理念)とブランドパーパス(存在意義)の差

自分なりの簡単な解釈としては、ブランドスローガン(企業理念)は『企業の考え方や在り方』です。

ブランドパーパス(存在意義)とは『企業が世の中にとってどんな存在で在りたいか』

つまり、ブランドパーパスは視座が一つ高いと考えるのです。企業理念は「企業内の統率」、ブランドパーパスは世界(地球)規模で見たときにどんなことをする集団なのか?

これを言葉にできるかどうかで、社員の向く方向や合わす目線の距離感の飛躍が起こり、働くモチベーションも変わってくると思います。

例えば、NASAの清掃員の話が多少有名だと思いますので、参考までにご紹介します。

ある時、

アメリカのケネディ大統領が

NASA(アメリカ航空宇宙局)を訪問した時です。

報道陣、政府関係者、NASA関係者、警備員、多くの人が賑わっている時に、

ケネディー大統領は

フロアの床を楽しそうに一生懸命磨いている清掃員を見かけました。

 

一人で黙々仕事をして、

しかも楽しそうにしていたのでケネディー大統領は気になり、

その清掃員に声をかけました。

 

『なぜ、そんなに楽しそうなのかね?』

清楚員の黒人のおじさんは答えました。

「僕は今、人類を月に送る手伝いをしてるんです。
素晴らしいNASAの仕事をしているんです。

これほど、やりがいがある仕事はない。
僕はこの仕事に『誇り』をもっているんです。」

(引用:https://kenken-world.hatenablog.com/entry/2019/12/01/232425

要するに自分がどんな存在意義のために働くのか?ここがハッキリ言葉にできると例えやることが同じでもモチベーション、行動さえ変わって来るという話です。

【ソニー】のブランドパーパス

ちなみに【パナソニック】はブランドスローガンで『A Better Life, A Better World』としています。

これ自体は創業の精神を言い換えた素敵なスローガンだと思います。

一方【ソニー】のブランドパーパスです。

Purpose存在意義

クリエイティビティとテクノロジーの力で、
世界を感動で満たす。

どちらの社員に「アナタは会社で何の仕事をしていますか?」と問うたときに明確な答えが返ってくるでしょう?

僕は【ソニー】だと思います。

「私の仕事は、クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たすことです。それは○○によって成し遂げようとしています!」

パーパスが目的地の目線になって、細かい仕事は手段として説明すると思います。

【ソニー】のパーパス自体は、2019年から打ち出しているようですが、この考え方そのものが時代の変化にも柔軟についていく、または利用する力になっているのだと考えます。

【ソニー】かなり多様な事業が入り乱れている会社ですが、考え方がまとまっていて凄く面白いです。また興味のある方はホームページを見るのもオススメです。

まとめ

さて、調べてみれば考え方の視座の違いが同じ「弱電」と呼ばれる大手企業でも違うことが分かりました。

もはや【ソニー】は「弱電」ではないですね。電機メーカーとしての役割も【ソニー】として世の中に貢献する一つの手段となっていそうです。

今、自分のいる会社でもブランドパーパスを設定していますが、アイテムごとのパーパス設定なんですよね。会社はパーパス設定なし。

こういった例を見ていると、やはり最初に会社としてブランドパーパスを定める方が目線が合っていい感じがしますね。

もはやP&Gのパンパースほど世界的な事業になると単体のブランドでパーパスの設定も可能になると思いますが(もはや一つの事業なので)

以上、情報が何かの役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

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