大手メーカー商品企画2社で分かったマーケティングの不満との向き合い方

ブランド

皆さん、こんにちは。

今日は以下のようなことに当てはまる方に電機メーカーで3年程、食品メーカー6年程 僕自身の大手上場企業にいた経験から思ったことが参考になればと思います。

またより良いマーケティング知識を求めて放浪の旅に出た過去の自分へのメッセージでもあります。

  • 自分が企画関係の仕事をしていて自社の商品企画やマーケティングについて不満がある
  • つまりは何のために企画をしているか分からない
  • 会社の上層部にマーケティングの知識が乏しいと思う
  • 営業をしていて自社の商品や販促施策に不満がある
  • 就活中でその会社にマーケティング能力があるか不安

などなど、言い出すといくらでも出て来そうですが、大体こんなことに当てはまる方は業種や職種が違えどいらっしゃるのではないでしょうか?

まず結論から言いますと、この状況はほぼ必然だと考えます。

何故かというと、実践的な場で体系的にマーケティング経験を積んでいる人は数が少ない。そしてそんな人が会社の経営層にいるということはレアケースだからです。

たぶん、そのレアケースはグローバルで愛されているブランドを持つ一部の会社に限られると思います。

この結論に至った理由と対策できる小さな方法ですが数点を紹介させていただきます。

誰のために作るのかが大変だった電機メーカー時代

大手上場企業のメーカーでこういう話が起こるので、だいたい日本のどこの会社でも似たことが起こっていると考えていいと思っています。

「次の商品はどんな機能付けて売ろう?」
「他社がこんなことやってきた!ウチも作らないと!」
「他社の方がもっと数値の性能もいいぞ。カタログの数値改善しよ!」

僕はこのレースに疲れていました。「これをやって誰が喜ぶのだろうか?」「実際に買うお客さんはウチを買う理由になるのか?」それが不思議で不思議でたまりませんでした。

つまり、誰のためにモノを提供するのか?が、会社とハッキリしていなかったというのが電機メーカー時代の苦悩でした。

後に有難いことにチャンスをいただき、自分なりの浅い知識や想いですが、「使う人が長く、清潔に使いやすい洗濯機作りたい」ということを商品化させてもらいました。

このときの経験はとても貴重でした。ただ今振り返るともっと使うお客さんのことを理解してできること、こだわること、正しく知ってもらうことに手を尽くすべき点がいっぱいあったと反省しています。

机上の空論が恐ろしいことを知った食品メーカー時代

電機メーカーの経験を経て、自分の目指す商品を通した文化づくりのため、もっと違う角度から商品企画を勉強したいと思い、全く別の業界に飛び込みました。

食品メーカー時代の収穫は、

  • 機能面に加えて、情緒面の価値を考えることを知ったこと
  • ある程度マーケティングについて体系立てて実践的に学べたこと
  • ニーズだけではなく、インサイトに基づく企画が求められたこと
  • マーケティングは小手先のことだけでない。すなわち経営に近いこと

提供する価値の価格や業界が違うだけで、また違った側面の企画・マーケティングの考え方を知れたことは収穫でした。

ただし、いいことばかりではありませんでした。

このBUCAの時代、トレンドとしては素早くスモールスタートして市場の反応を確認するというのが有効な手段の一つと考えます。

マーケティングの体系面で優れていても、活かしきれない弱点が2点。

  1. インサイトの理解を自分よがりに解釈してしまいがちなこと
  2. 考えすぎて上市へのハードルとリードタイムがデカすぎること

要は、机上の空論を描きまくって、それが外れているかも分からないのに世間の考え方のスピードは物凄いスピードで変わってく。思考と社内機能が上市にリンクして来ない。

机上の空論ばかりに時間を使ってしまい、それが仕事になってしまっていることです。

今までの経験を通して、共通してアカンと思ったこと

大きくは2つあります。

  1. お客さんのJOB(片づけたい仕事)の解決という視点が抜けいるOR弱い
  2. 会社の上層部が企業の存在意義(理念・パーパス)について具体的にしていない

1つ目は、競合は同業だけに非ずという点です。

洗濯をしたければ、お客さんにとっては洗濯機・クリーニング・コインランドリーと同じ洗濯する手段でも多く存在する。

アイスを食べてリラックスするにも、音楽・テレビ・お菓子・ドリンクと色んな競合が手段として多く存在していて、お客さん自体のJOBが重視されていないことです。

JOBについてはクッソ長いブログですが、以下のリンクのものが詳しく解説してくれています。もし興味があればどうぞ。

【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書|石井賢介(MD代表)
2020年5月末でP&Gのブランドマネージャーを退職しました。僕はこのNOTEで、P&Gで非言語的に受け継がれているマーケティングの思考法を、分かりやすい教科書のようにまとめようと思います。本気で読めば1時間かからず読めると思います。が、ちゃんと理解すれば知識レベルとしては本何冊分にもなることをお約束し...

2つ目は、もっとシンプルです。商品化の意思決定者が自社にとってふさわしい商品が何かを理解できていない、もしくはそれを具体的に組織にメッセージできていないことです。

ある種の大企業病かもしれませんが、要するに皆の目線が合うように言語化だったり、教育が行き届いていないというケースです。

4つの乗り越えるポイント?

これは会社員を続けるという前提に立った場合のアドバイスです。

  1. とにかく学ぶこと。本も◎。情報の感度を高く保つ。
  2. 似た仲間を見つけること。
  3. 一歩進んでいそうな人の動向を見る。コンタクトを取ること。
  4. 手が届く範囲の人に、考え方を理解してもらい仲間を増やすこと。

いきなり会社をガラガラポンするようなことは若手でなくとも社長でも難しいことでしょう。

ここにきて地味なことを言いますが、地道に環境を速やかに変える努力をするのが一歩目です。

まとめ

完璧な会社はどこにもないと思います。(自分が社長でない限り)

僕が10年くらい商品企画・マーケティングの分野で経験したことを踏まえると、以下のとおりです。

  • JOB(お客が片づけるべき仕事)という観点の理解をすることは◎
  • マーケティングを正しく捉えることは◎
  • 考え過ぎて机上の空論になることは×
  • 素早く開発して市場に出すことは大事なパワーであることは◎

ただこれをいきなり会社で染め上げるのは難しいので、地道だが手が届く仲間にはこの考え方を持ってもらうように自分が働きかけることが大事です。

以上、何か情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました