【マクドナルド】コロナ禍でのマーケティング戦略が光った4つのポイント

マーケティング

皆さん、こんにちは。

今回はマクドナルドを利用する親御さんに是非みていただきたい内容です。自身の商売の単価アップなどに悩む方にもヒントがあるかもしれません。

今日は題名の通り【マクドナルド】のコロナ禍でのマーケティング戦略で優れている点がいくつかあるので自分なりの考察をさせていただきます。

特に「ハッピーセット卒業式」はCMのタイミングからしても今後の拡大も踏まえて、かなり前からキチンと仕込んだマーケティングでそのスピード感にも感心させられました。

マクドナルドの業績

最初に簡単ですが、この記事を書いている時点でのマクドナルドの業績を振り返ります。

ご存じの通り、外食産業はコロナ禍に陥ってから非常に苦しい状況が続いています。日本フードサービス協会によると2020年12月度の外食産業売上は対前年でー15.5%です。(参照:https://news.livedoor.com/article/detail/9185084/

一方、マクドナルドは時期は少し違いますが、2021年1月度の既存店売上高は前年の+18.7%です。(参照:https://diamond-rm.net/market/75278/

全くもって真逆の結果が出ています。理由としてはマクドナルドがドライブスルーやデリバリーを強化したなどの理由もあるようです。

テイクアウトによる家族利用が増えた。ここを念頭にマクドナルドのマーケティング戦略の良さが出たポイントを解説します。

マクドナルド、コロナ禍でのマーケティング良手4ポイント

  1. ステイホーム期間のデリバリー・ドライブスルーCM
  2. 期間限定メニューの王道路線を選択
  3. ハッピーセットの選択メニューの「健康」を強化
  4. ハッピーセット卒業式

以上の4つになります。一つずつ少し解説します。

1.ステイホーム期間のデリバリー・ドライブスルーCM

画像は昨年11月頃のCMのものですが、緊急事態宣言の自粛の中、TVCMでドライブスルーやデリバリーの訴求を集中してやっていたと記憶しています。

まず、メニューの訴求ではなく、食事の提供として「安全」な選択ができることを訴求することに資源を集中できたことは見事な戦略だったと考えます。

2.期間限定メニューの王道路線の選択

私たちの買い物環境がガラッと変わりました。少人数で行って、手早く済ませることの推奨があります。

認識されているか、いないかは分かりませんが、実はこの変化によって私たちの買い物は「安心」のブランドを購入する傾向になっています。

つまり、スーパーやコンビニで経験したことない新商品の購入よりも数少ない買い物のチャンスにチャレンジや失敗を恐れる心理になり、王道の商品ばかりを買っています。

そこでのマクドナルドの戦略は、期間限定品の王道回帰です。全くの新しいバーガーメニューはほぼなくなりました。

実績のある王道の期間限定品のアレンジレベルで新しいメニューの展開をしています。

「安心」の買い物を求める昨今の動向をよく反映した戦略です。

3.ハッピーセットの選択メニューの「健康」を強化

家族での食事シーンが増える中で恐らく問題も見えてきたのだと思います。

子供にジャンキーな食べ物ばかりを食べさせることに罪悪感を抱える親御さんがいることです。

そこでマクドナルドの取った打ち手が、サイドメニューの「健康」要素の追加です。具体的には「ヨーグルト」と「えだまめコーン」の追加です。

これによって言い方は何ですが、罪悪感を持っていた親御さんへの免罪符が発行されました。非常にターゲットもハッキリしていて、お客さんのインサイトを付いた秀逸な戦略だったと思います。

4.ハッピーセット卒業式

そして、最新の打ち手がコチラ。

お客様にとって「お気に入りの食事の場とスタイルであり続けること」をミッションとします。

というのが、マクドナルドの理念としてあります。その理念の基、このコロナ禍の逆風を捉えて、ファミリー層の自宅での食事シーンを獲得し盤石にして業績も良い状態です。

この状況でさらにマクドナルドがユーザーに貢献できて、マクドナルドも成長できる戦略は何か?

そこで出てきたのが「ハッピーセット卒業式」

子供の成長を後押ししつつ、マクドナルドでの客単価をアップするという戦略です。

ハッピーセットが500円、CMで発言するてりやきマックバーガーセットが640円ですので、ここだけで見ると+28%の単価アップ提案です。

色んな商品がマクドナルドから今も新メニューとして発売されています。

しかし、これをCMにするということは、戦略的にかなり絞り込んだかたちで資源を投下していますので、やることとやらないことの取捨選択ができたとても良質なマーケティング施策と言えそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?もしかしたら、マクドナルドの利用が多くなったり、一回で購入する金額が増えていると実感のある方もいるかもしれません。

それは、偶然ではなくマクドナルドのマーケティング施策が作り出した必然です。

ただ、ここまで資源を投下した施策というのはとても難しいことなので、組織としてのビジョンが正確OR指揮が上手な組織、もしくは上手な人が上手く作り出しているのだと思います。

以上、何か情報が参考になったり、考えるきっかけになったら幸いです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました