【商品企画】ヘルシオホットクックのブランド考察【コロナで需要増!】

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皆さん、こんにちは。

このブログでは基本的には、自分の気になった商品、サービスの考え方を自分なりの新しい目線で解説し、サービスの向かう方向性や向かって欲しい方向性を発信していきます。

読者の皆さまには、自分の携わる仕事、サービスや商品の捉え方を変える気付きになれたら嬉しいです。いいなーっと思ったら、親しい人にもシェアしていただけるとこれ幸いです。

今回は最近コロナ禍の自宅巣ごもり需要もあり、露出も増えてきたヘルシオホットクック】について考察したいと思います。

ブランドについての考察なので、使い方の紹介ではないことあしからずご了承ください!

さて、ホットクックはホットクックで名前が通ってるんちゃうの?と、思われる方も多いと思いますが、ヘルシオというブランドの傘に入った商品となっています。

このへんから解説をしていきたいので、よろしくお願いします!論から言うとヘルシオホットクックはブランドの棲み分けをちゃんとやった方がいいと思ってます。

ヘルシオとは?

そもそもヘルシオとは加熱水蒸気で調理するシャープ独自のオーブンレンジのことを指していました。加熱水蒸気?なんのこっちゃですよね。簡単に言うと限界まで水蒸気を温めるとめちゃくちゃ熱い気体になります。それをオーブンの庫内に閉じ込めて中の具材を加熱するというものでした。

メリットとしては、熱風や熱源を当てて調理する従来のオーブンよりもしっとり焼き上がる。油を使わなくてもお肉なら食材自身の油で唐揚げとかはできちゃう。むしろ、余分な脂が落ちるのでヘルシー。ヘルシーなオーブンなのでヘルシオだったんですね。

デメリットとしては、水蒸気の加熱に時間がかかるくらいといったところでしょうか?

ヘルシオホットクックとは?

名前の通りになりますが、食材を入れてほっとくだけで一品が出来上がるというもの凄く便利な家電です!ホットクックのミソは加熱しっ放しでも混ぜ技ユニットという特殊な混ぜ機器が中についてるので、焦げつかず、煮崩れもなく料理ができるというドラえもんの世界に一歩近づいた商品なんですね。

ブランドの約束ごとの矛盾

はい、ここまでの話だとヘルシオホットクックめっちゃええやん?という話になるのですが、ブランディングの面では非常にもったいないことをしています。
以前の記事でブランドの機能価値と情緒価値の話をしているのですが、ブランドを形成するうえで機能価値の要素が無茶苦茶になってます。要は、ヘルシオは加熱水蒸気で調理するという機能が体に優しくヘルシーな生活(料理)を提供してくれるブランドでした。

そしたら、ホットクックは?そうなんです。コアとなる技術の加熱水蒸気を使っていないし、別にヘルシーな料理を作ることを約束してくれる調理器具ではないんですよね。

こうなると、ヘルシオブランドはただのお飾りになってしまいますし、むしろ本家のヘルシオと整合性が合わなくなるので、ユーザーにとっては混乱が起こります。これは以前からジューサーとかもヘルシオのブランドを付けたりと「何がヘルシオなん?」という混乱が生じています。

「シャープの調理機ってみんなヘルシオって付くんだ」でも、シャープの調理機って何が特長で何がいいの…?お客さんにとって分からないことがたくさん出てきてしまいます。

まとめ

最初の結論でも言ったのですが、今すぐにでもヘルシオとホットクックのブランドは棲み分けを行った方がベターです。めちゃくちゃシンプルに言うと、ヘルシオは加熱水蒸気でヘルシーな食生活を約束するもの。ホットクックはAIと混ぜ技ユニットで自動で料理を作ることで食卓のレベルを上げるもの。例えばこんな感じですね。

よくヒットした商品にぶら下がって色々な商品を出しがちですが、これ自体は悪いことではないです。ただ、それぞれの商品の特徴とお客さんに提供する価値を見極めてブランドを形成しない限り、正しい進化を遂げることもできないですし、その商品の価値すら危ぶまれるので本当に注意が必要ですね。

今回は以上になりますが、ご自身の商品づくりのヒントやブランディングについてのヒントになったら嬉しいです。

どうもありがとうございました!

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