【体験談】商品企画・マーケティング部の仕事と担当者のジレンマ

マーケティング

皆さん、こんにちは。

・自分の作った商品で世の中に貢献したい!
・アイディアがカタチになるなんて商品企画は素敵な仕事だ。
・商品企画・マーケティング部門が会社の花形だ。できれば経験したい!

企業の商品企画・マーケティング部門への配属者は人数が限られており、狭き門として皆さんもご認識だと思います。できる仕事としても上記のようなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?

僕は、大手の電機メーカーと食品メーカー合わせて8年ほどのキャリアがあります。特に現職の食品メーカーで中にいるからこそ分かる理想と現実のギャップ、ジレンマがあるなと思うことがあります。

そこでこの記事では、今いるマーケティング部門での実体験から感じる商品企画・マーケティング部門でのジレンマについて紹介します。

この記事を読んでいただければ、これから商品企画・マーケティング部を目指す人にキラキラした部分だけではなくて、どこかでぶち当たる壁について先に知ってもらえます。

商品企画・マーケティング部でのやりがい

この部門でのやりがいは会社のリソースを他のどの部門よりもコントロールすることができて、会社の商売のコアとなる商品やサービスを生み出すことができることだと思います。

これは皆さんがよくイメージする商品企画・マーケティング部の考えとほとんどズレはないと思います。

実際に自分で考えたものがカタチになり、世の中のお客さんがお金を払って買ってもらうことが叶います。

ここに担当者のキャリアや年数には関係なく、部門としてそれができるところです。

担当者のジレンマ

最初はシンプルに自分の考えた企画が世に出てたくさんの人に喜んでもらう、この繰り返しに満足感が出ます。

じばらく経つと個人がどこに生きがいを持って来るかで考え方が変わってきます。

会社として商品を作るということは、会社のルールに乗っ取って社内の会議や決済のステップを経てようやく市場に出ることが許されます。

つまり、考えようによっては色んな視点が入って「会社が決めたもの」が世の中に出ます。

一生懸命にお客さんのことを想って届けたい商品を企画しても、会社の意思にそぐわなければ世に出ることはありません。

さらに組織ですので、大きな会社であれば担当商品というものを渡されるケースが多くあります。つまり商品で縦割りが入るので、本当はお客さんのことを想って提供の仕方を変えたいと思っても「担当商品」という縛りから逃れることができません。

要は、自分が本当に顧客のために想うものは実は作れないことがほとんどである。それにも関わらず、色んな気遣い、苦労が多い中で作りたくない商品を作るといった場合もあります。

企画担当者にとってはどの道を取っても自分にとってはストレスであることが多々あります。

解決策(案)

僕は突き詰めれば以下の2点が解決策だと思っています。

  1. 会社で上位の役職について会社のリソースを使って意図する商品を展開する
  2. 自分が社長・個人事業主として一人メーカーになる

世の中に与えられるインパクトも変わってきますので、価値観の違いも出てくると思います。

「会社のことが好きだ!」「今の会社の商品・カテゴリーが好きだ!」などの価値観があれば、①を狙うのも一手です。

自分の半径1mの人の暮らしに貢献するなどといった考えであれば、②もありなのだと思います。何せ自分でリスクを取って実行するのですから自由しかありません。

まとめ

傍から見ると花形のようなポジションの商品企画・マーケティング部門ですが、価値観の捉えようによっては自分の意図しない会社の考えだけで作った商品をウンウン悩み、色々な部門や関係会社と折衝し、作らされているという見方もできるものです。

どこに自分の働きがいを持ってくるかによりますが、本当に自分の実現したかった商品を作るというのは運がいいか、自分が会社で決裁者のポジションに就くか、個人で立ち上げる。

こういった選択肢が出てくるのだと思います。

今回は商品企画・マーケティング部のキラキラした部分だけではなく、どこかでぶち当たるかもしれない自分の自我や価値観と会社の方針とのギャップについて紹介しました。

以上、何か情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

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