皆さん、こんにちは。
・コンセプトを考え抜いた商品が完成して満足している
・売るための活動は営業など他の部署の仕事だ
商品企画やマーケティングに携わる関係者の方でこのように思われている方いらっしゃらないでしょうか?
僕は、大手電機メーカーの商品企画・大手食品メーカーのマーケティングのキャリアが2012年からあります。いい商品だけではお客さんは買わないことを体感してきました。お客さんに情報を届けて購入するという行動までデザインするのもマーケティングです。
この記事では、広告や販売促進(プロモーション)も商品やブランドのマーケティングの一要素であり、携わるべき理由を3つ紹介します。
この記事を読んでいただければ、ご自身の担当する企画がお客さんの手に届くところまで設計したくなると思います。是非最後まで読んでみてください。
広告・販売促進がマーケティングの一要素である理由
これは受売りですが、マーケティングの設計は簡単に言うと4つのステップに分かれています。
・WHO(誰に対して)
・WHAT(何を)
・HOW(どうやって届けるのか)
このとき広告・販売促進は「HOW」の戦術にあたります。
できた商品をどうやってとどけるのか?
これは広義にマーケティングを見たときに、広告と販売促進は戦術の一つであることから理論上マーケティングの一要素であるというのが最大の理由です。
逆も然りで、広告や販売促進を担当している人はこの考えではマーケティングの一要素を担っているにすぎないと考えられます。
これは個人的にも思っていたところなのですが、これは元USJの森岡毅さんの書籍でも言っていることなのでまとめ方は受売りです。
広告・販売促進は何に大事なのか?
ここからは少しだけ実務的な話です。
マーケティング活動において広告・販売促進はそれぞれお客さんに買ってもらうための戦術の一つとして大事な役割があります。
【広告】
商品やブランドの認知度やイメージを上げて、最終的にはお客さんの最初の購入(トライアル)に繋げる。
例で言うと、TVCM、駅内広告、WEB広告などですね。
【販売促進】
商品が購入できる場所に近い領域でお客さんの最初の購入喚起(トライアル)や継続購入(リピート)へのモチベーションを与える。
こちらも例で言うと、ヤマザキ春のパンまつりは典型的な継続購入を促すキャンペーンであり、販売促進の例だと思います。
簡単にまとめると、マーケティングにおいて広告はトライアル促進のため、販売促進はトライアルとリピートのための戦術の一端を担っています。
部署で役割を切ること危険
広告と販売促進がマーケティングの一要素であることは少しご理解いただけたでしょうか?
会社によっては、商品企画部・広告部・プロモーション部。
商品部・広告部・マーケティング部。等など、色んな部署割のされ方がされています。
個人的には大変ながらも健全なのは「マーケティング部」として、広告や販促でやることをディレクションすることだと思っています。
理由としては、商品設計から一貫したマーケティングを行おうとした際に部署で分断されて縦割りになることで思想が途切れる可能性があるからです。
極端かつ簡単な例ですと、商品を作った部門としては中年女性以上を狙った商品を作ったのに、広告で全くそこに響かない広告クリエイティブを作られていたり。
ラグジュアリーな商品を狙って作ったつもりなのに、店頭では大安売りで安価なものと変わらない印象しかお客さんには与えられていなかったり。
こんなことが起こるので、できる限り商品を作った側がその意図を広告や販売促進にも意思を反映できるようなコミュニケーションを取ることをオススメします。
まとめ
広告と販売促進はブランドマーケティングの一環であることを紹介させていただきました。
もし、ご自身が商品だけを作る部門で作って後は他の部門の仕事という風に意識をされていたらもったいないことです。
マーケティングの設計は簡単に言うと4つのステップに分かれています。
・WHO(誰に対して)
・WHAT(何を)
・HOW(どうやって届けるのか)
このとき広告・販売促進は「HOW」の戦術にあたります。
広告・販売促進にも商品同様に魂を込めてお客さんに送り出していくようにしましょう。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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