【商品企画の進め方】インタビュー調査で異なる価値観の人を探すべき理由

インタビュー

皆さん、こんにちは。

・インタビューで定性情報も取ったのでバッチリ
・顧客の声を拾って分析したので企画の方向に自信がある
・同じことをどの人も言うのできっとこれが真理だ

インタビュー調査をしていることに対して満足感を得ていないでしょうか?

商品企画やマーケティング調査を行う際に実施するインタビュー調査。少ない人数でも生で聞ける内容に色んな想像も膨らみ良いことがたくさんありますが注意が必要です。

僕は、商品企画・マーケティングに8年ほどのキャリアがあります。先日同僚のインタビュー調査のまとめを聞いていて「皆同じことを言ってくれるんです」という言葉に違和感を感じました。

この記事では、インタビュー調査で異なる価値観の人を対象にすべき理由についてご紹介します。

この記事を読んでいただければ、インタビュー調査に潜む罠を理解し、避けられるような思考になります。是非最後まで読んでみてください。

あらまし

あまり詳しくは社内事情なのでお話できないが「野菜を取らないこと」についてのペイン(マイナスの感情)についてインタビュー調査をしていた。

担当の社員から「皆同じフレーズを言ってくれる」と何か発見したような嬉しさが垣間見れたのだが、僕は調査対象者を聞いて物凄く違和感を感じた。

その違和感=危険について紹介し、回避できる簡単な方法について紹介します。

似た生い立ちには同じエピソードが出がち

インタビュー調査の対象者を聞いたところ、社内の人間を中心にヒアリングをしたとらしいのです。

「同じフレーズが出る」ことは当たり前ではないかと僕は感じた。

理由は同じ会社だと似た生い立ちには同じような家庭環境があってエピソードも類似するからです。

大手一流企業と言われている会社です。

不自由のない幼少期、進学校に通い、高学歴と言われる大学を出て、今の会社にいる。

「お付き合いをするならこんな人なら価値観が合うよね」の典型的なパターンだと思いました。

つまり「野菜を取らないこと」という質問一つ取っても家庭背景などを遡って聞いていくと皆同じような境遇にいることが多いはずなのです。

自分が途中から色眼鏡をかける

同じ回答を2人、3人と続いたらどうでしょうか?

恐らく勝手に自分の頭には「これを聞けば、こんな回答が来るはずだ」という頭のモードになります。

人間の脳は意外とサボりが好きなので、必ず決めつけ脳に入ります。

つまり、フラットな状態で聞くべきインタビュー調査において自分に色眼鏡をかけて誘導尋問を始めてしまうのです。

この状態になるとその他の聞き取りから違う捉え方は可能なものの、切り取った価値観だけを注目してしまうようになります。

簡単にできる回避方法

簡単に回避できる方法は3つあると考えています。

①異なる生い立ち(価値観)の人にインタビューをするようにする
②異なる人がインタビューをする
③異なる人にインタビューの内容を話してみる

強制的に人を変えるというのは一つ手軽にできる方法かと思います。

特に①は心がけた方がいいです。結局インプットを得る相手が似通ってしまっていては同じような価値観の話しか出てきません。

テーマは同じだろうとも異なる価値観を混ぜてみること有益な気付きに繋がるはずです。

まとめ

経験上エクストリーマーと呼ばれる人たちは、同じテーマで話を聞いたとしても違った生い立ちもあり多様な情報を提供してくれるイメージがあります。

ただ簡易的に身近な人間でインタビュー調査をする際は、この近視眼のような事態に陥らないように注意が必要です。

以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

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