皆さん、こんにちは。
今日は自分のやっている仕事や事業が競合他社と同じようなことを目指していて、差が分かりにくいと悩む方に見ていただきたい内容になります。
テーマは、題名の通り。
食品メーカー「おいしさ」と「健康」に集約されて大渋滞問題です。何か月曜から夜更かしみたいな書き方ですが。
最近、他社含めCMなどのコミュニケーションに当たる機会があり、「あれ?皆同じこと言ってない?」と疑問に思いました。
明確な答えはないのですが、今僕自身が置かれている立場から事例と解決への手がかりまで話せたらと思っています。
絶賛渋滞中の3社
江崎グリコ、森永乳業、ミツカンの3社は最近僕が出くわしたCMなどの動画で似たようなことを言っています。
簡単にまとめると以下です。
- 江崎グリコ: 企業理念「おいしさと健康」
- 森永乳業: コーポレートコミュニケーション「おいしいと健康を、どうぞ。」
- ミツカン: 未来ビジョン宣言「おいしさと健康の一致」
就活生じゃなくても困っちゃいますよね。こんなに一緒だったら。
本当は何をもって「おいしさ」なの?「健康」なの?
ということが明らかになっていないと皆やることが自身の事業資産が反映されるだけ、もっと良くないのは昨今ファブレスでモノが作れる時代ですから、本当の意味での競合差別性は付かないのではないか?ということです。
グリコの言っていること
参照:グリコホームページ
「おいしい、そして、健康にいいから毎日食べたい」と思ってもらえるものを
会社の中にいても平たく言えばこんな感じです。
森永乳業の言っていること
参照:森永乳業ホームページ
ちなみに、コーポレートスローガンは『かがやく“笑顔”のために』
経営理念が以下です。
乳で培った技術を活かし
私たちならではの商品をお届けすることで
健康で幸せな生活に貢献し豊かな社会をつくる
なるほど。コーポレートスローガンはフワッとしていることは否めないが、森永乳業は「乳」を使った「おいしさ」であることは背景から読み取れそうです。
ミツカンの言っていること
参照:ミツカンホームページ
コーポレートメッセージは『やがて、いのちにかわるもの。』
ミツカンはブランドの考え方として以下のようなことが明記されているので、生活者視点で安心して摂れる、摂るのを避けたいものは減らすといった「健康」の考え方がありそうですね。
「生活者にとって、誰もがわかる原材料を表記する。」
「生活者が、摂りたくないモノは使わない、減らしたいモノを極力使わない。」
ミツカンはこの考え方にもとづき、既存品・新商品ともにクリーンラベル化に中長期的に、継続的に取り組んでいきます。
元々、お酢や納豆など発酵の技術も高い会社なので、それをベースとした「健康」ということが分かりそうです。
先進国が飽食状態での「おいしさ」と「健康」とは?
日本もその一員ですが、食べ物は世界で偏っています。多すぎる国と飢える国。
人間にとって「おいしい」はDNA上「糖と脂肪」と相場は決まっています。これは生きるために組み込まれた体内のプログラムなのでどうすることもできません。
この本能的に「おいしい」は「健康」でしょうか?先進国にいる僕らには必ずしもYESではありません。カラダが溜め込みたくなるものは摂りすぎると「不健康」になるからです。
じゃあ人間にとっての「健康」は何だろう?
飽食状態の先進国では、1日2食以下というのが健康長寿の秘訣になるとの書籍・研究もあります。また、腸の活動の影響が大きいとも分かってきています。
Youtube:【最高の体調①】疲労・肥満・不眠から本来の自分を取り戻す
書きながら行き着いた仮説は、現代の「健康」を考えるにあたっては、厳選して食べる食品が「健康」に寄与することがベターなのではないか?ということです。
まとめ
まとめという程まとめられないのですが、要はメーカー側は何が「おいしさ」で「健康」なのか、お客さんに理解してもらう整理とメッセージが必要なのではないかということです。
今みたいに掘っていけば、分かりますじゃ困るし、そこで働く人間ですら気付きにくいです。
一方、消費者としての僕たちも「おいしさ」と「健康」という言葉に踊らされずに何が自分たちにとって必要なのかを考えて、その考えを最低でも自分や家族の範囲で。できる人は世界規模で世の中にとって「健康(ヘルシー)」な状態って何だろう?
そう考える時期にあるのではないか?という考えでした。
何か情報が参考になったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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