【マーケティング】競争環境の変化とブラさない理念【同じ業界だけが敵じゃない】

マーケティング

皆さん、こんにちは。

このブログでは基本的には、自分の気になった商品、サービスの考え方を自分なりの新しい目線で解説し、サービスの向かう方向性や向かって欲しい方向性を発信していきます。

読者の皆さまには、自分の携わる仕事、サービスや商品の捉え方を変える気付きになれたら嬉しいです。というには、電機メーカー、食品メーカーの商品企画・マーケティングの仕事を通して、日本のブランディングやマーケティングって海外と比べて弱いなと思ってます。そんなブランディング・マーケティング弱者の日本メーカーに居ながらの発信ですが、少しでもJAPANのモノづくりやサービスが良くなるように微力ながら発信していきたいと思います。いいなーっと思ったら、親しい人にもシェアしていただけるとこれ幸いです。

今回はこんなコロナ禍の状況で、2回目の緊急事態宣言も出るくらいなので、それに関係ある話題をお話していきたいと思います。ちょっと大きなくくりですけど、新幹線・航空業界という話題でいきたいと思います。

結論から言いますと、新幹線・航空業界はそれぞれの企業理念に沿った『体験』価値を与えられる存在に早くなっていかなければ、今のニューノーマルが続く中では存続が難しいと思います。

コロナ禍で大打撃の交通インフラ業界

これは日本に限った話ではなく、世界的にですが、ウィルス感染者の縮小を図るため、移動が制限され、今や通勤を7割控えなさいだとか、今まで常識だった出勤、出張、対面での営業などが非常識に変わりました。昨今耳にするようになったニューノーマルですね。新しい常識。今回はたまたまなのかは分かりませんが、ウィルスが蔓延して強制的かつ猛烈なスピードで新しい生活様式に移り変わっていきました。

スマホに負けたミスタードーナッツ

ちょっと話はズレるのですが、ここに一回話題を触れたいと思います。理由は競合は同業界には限らないということです。ミスタードーナツ(以下、ミスド)、ダスキンのグループにあるドーナッツチェーンですね。皆さん感覚的にですが、テレビからミスドのCMを聞かなくなった、昔は近所にあったのに見かけなくなってしまったetc。。

おやつ、手土産に人気のあったミスドが何故そこまで追いやられてしまったのか?当時、ミスドは手頃な価格で購入できるスイーツで買い続けるとそこにしかないノベルティグッズがもらえるという、食べておいしい、集めて嬉しいようなショップでした。では、原因はコンビニスイーツの台頭か?スタンプカード方式でもらえるノベルティグッズが100円均一ショップのクオリティのアップと台頭か?それとも、原料費の高騰や消費税率アップによる値上げが原因か?

上記とここからもあくまで個人的な見解ですが、確かにこの影響もあったかもしれません。しかし、スマートフォンという僕たちに新しい生活様式が流れ込んできたことで、ミスドのドーナッツ離れが起こってきます。このとき、ミスドも「あれ?何でこんなに売上落ちるの?」と考えたと思います。結果、ノベルティグッズを良くしてみたり、ドーナッツのクオリティやデザート性を高めてみたりと色々していましたね。

長くなりそうなので、このへんで止めときますが、スマートフォンというものが我々の生活に定着していく過程でドーナッツを食べるという行為は指が汚れて、そのままスマホが使いにくい。あるいは、コーヒーや飲み物を片手にドーナッツを楽しむというのがノーマルだった中、片手には必ずといっていいほどスマホが我々の手に収まり、作業をする楽しむ『手』という戦場を占拠していきました。

WEB端末・オンラインに脅かされる新幹線、航空業界

回り道をしましたが、今コロナ禍が広まり新しい生活様式にシフトチェンジすることでリアルで対面するということが常識ではなくなりました。少し確度は違いますが、コロナ禍で出勤・出張がなくなり、我々の経済活動が完全にストップしたでしょうか?答えはNOです。(たくさんの犠牲があることは承知です、ご容赦ください)では、完全に経済が止まらないため、出勤、出張で使っていた交通手段は何に置き換わったのか?それはWEB端末を介したオンラインでのやりとりです。

つまり、出勤・出張・対面での営業は今までただの手段の一つではなかったということですね。テレワークというシステムが始まっていても、どうも浸透しなかった。会社に出ることや、対面で会うことが『常識』だったからです。この常識をコロナ禍の自粛生活でガラリと変わり、直接会うことや行くこと、集まることが『非常識』となった今、手段として選ばれていた新幹線、交通業界は大きな打撃を受けました。今までの新幹線で行くか、飛行機で行くか、どの航空会社を使うか?というゲームは終わったということです。

速さや利便性、価格、ポイントでの囲い込みといった戦略はどんぐりの背比べのような感じになってきます。ここから生き残るのは、この競争構造を理解して、オンラインにはない『体験』をそれぞれの企業のカラーを出してユーザーに提供するということだと思います。今まで運んできたような人の数は戻って来ないかもしれません。そこを踏まえたうえで、規模を確保するのであれば、それなりの戦略が必要になってきます。(今の僕にそんなアイディアはパッと思い浮かびませんが)

近距離移動にも訪れるゲームチェンジ

今はコロナ禍によるニューノーマルで長距離移動を伴う交通、観光業界にインパクトがあります。ただ、この流れは必ずもっと身近なことにも起こってきます。電車やバスを使って買い物するようなことはただの手段だったと認識するようになり、自動運転の宅配で家に物資が届く、行きたいところへはドアtoドアで自動運転のタクシーが運んでくれる。そんな世界の常識が迫ってくると思います。

これがいつかやってくるではなく、すぐでもやってくる!という危機意識を持ち、提供するサービスの価値に向き合って見直した企業やそれを想定した事業をする企業が飛躍していく未来が待っていると思います。これは、他人事ではなく『常識』が変わることですので、少なからず自分の仕事に影響が出てきます。

自分の仕事、もし就職していない学生であれば、これから働くことをイメージしたとき。このときにどういった価値を世の中に提供するか、どういった理念や想いを体現していくか(パーパスを持つかですね)これが本当に大事になってきます。

何か吐き出すような感じになりましたが、今回は以上です。どうもありがとうございました!下に参考になりそうな書籍を紹介させていただきます。

以下、紹介書籍

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