皆さん、こんにちは。
このブログでは基本的には、自分の気になった商品、
読者の皆さまには、自分の携わる仕事、
さて、今回は前回ご紹介した電通ハニカムモデルの実践編です。この『ハニカムモデル』よくできたフレームワークだなーっと思う一方、イマイチ使い方だったり、自分のケースに当てはめるときの考え方が難しかったりします。
なので、ここで身の回りにある商品やサービスをあくまで個人的な見解ですが、考察してみるので、『慣れ』の場として見て参考にしていただけたら嬉しいです。
日本シェアNo.1【AQUOS】のハニカムモデル
ブラウン管が主役だった時代、もう90年代後半までくらいでしょうか?我々の生活に強烈なインパクトを与えた液晶テレビの代名詞とも言えるブランドですね。今回はまだ国内のシェアはNo.1ですのでこれを最初の題材としてハニカムモデルに落とし込んで解説していきたいと思います。はい、構造としては以下の図のように考えてみました。
実態はブランドとして超危険信号
考察にあたり自分が考え得る、調べ得ることは調べたつもりです。他のメーカーのブランドも同時に調べてみました。
結論はもう書いていますが、ブランドとしては超危険水域に突入していると考えます。今、シェアNo.1なのは、『世界の亀山モデル』として名を馳せたときの名残、もしくはそれなりのロットを生産できる効率からくるコストメリット、もしくはセールストークとして【AQUOS】の販売に慣れた家電量販店の販売員が多い。そんなことしか正直思い当たりません。
そこまで言うには理由があります。一つ目は、ハード機器ではあるもののブランド資産となるものが他ブランドと見分けが付きにくい点。二つ目は、【AQUOS】というブランドが他のブランドと違ってどんな体験や気持ちにさせてくれるのかまで深堀りができていない点。三つ目は、【AQUOS】ブランドの拡張を携帯にも行っているが、整合性が取れていないため【AQUOS】とは?という存在価値が明確になっていない。パッと思いつくだけでもこの3点あります。
ただこれはAV(オーディオビジュアル)業界を通して言える共通の問題だと思われます。画素数、液晶か有機ELかサイズ、映像の再現性etc.このようなユーザーが分かりにくい、もしくはどれを選んでもテレビを見るといった行為に関係を及ぼさない性能や機能ばかりを打ち出すばかりで、それぞれのメーカーが目指す世界が明らかになっていない印象です。
これは考えるスタート地点が非常に難しいですが、テレビを使うといった行動とニーズがどんな風に分岐するのかを見極める必要がありそうです。例えば、『見れたらOK』『リビングの空間にマッチさせたい』『自分の世界に没頭したい』『家に人を招いたときのステータスとしたい』『家族の生活を豊かにしたい』『家族のだんらんを作りたい』などなど。
もしかしたら、テレビは自動車メーカーに近い業界構造かもしれません。トヨタ、ホンダ、日産などどのメーカーにも同じような属性(家族構成)に沿ったラインアップを準備しています。ここに対して、その属性の人達にどんな暮らしや体験を提供するのか?ここがブランドを選ぶポイントになります。僕の場合だと、トヨタのシエンタとホンダのフリードの選択で迷いましたが、自分が体験したい、家族と体験したい生活がイメージや商品自体のつくりに反映されている車を選びました。
でも、車の業界もMaaS、モビリティアズサービス、所有から利用の時代に突入しています。テレビの業界はもっとこの傾向が早かったのかもしれないですね。それは、映像という分野がIT企業に席巻されたからだと思います。テレビ局の放送を見るという受動的な行動から、youtubeやNetfrixのように自分の好きな映像やチャネルを能動的に見る、さらにスマートフォンという個別の端末を持つことで行動変容がさらに加速しました。このとき、テレビの価値は一気に『見る』『ある』ものから『映す』ものというただの手段になってしまったのかもしれません。
ただ、家庭内のテレビという役割に変化は出てきていますが、本質的な価値を探し出し、一筋にそのポイントを付いてブランド形成をした先に違ったイノベーションがきても信頼を勝ち取り得る生活必需品になるチャンスがあると考えます。
まだそこは自分の中でもインプットが足らず、その解には到達できませんが、非常に難解で面白い未来のある業界だと思います。今回はブランドの解説とまで到達できず、申し訳ないのですが、今日はここまでの考察として終わりたいと思います。
本来。このハニカムモデルの考え方は逆算をしたり、応用も効くので、これからアップしていく記事やシリーズとしてまとまったら、ザッと見ていただけるといいかなと思います。
その他、ブランドに参考になりそうな書籍を以下でご紹介させてもらいます。というわけで、今日はここまでです。どうもありがとうございました!
以下、紹介書籍
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