皆さん、こんにちは。
・ブランド名を付けることに対して抵抗してくる人がいる
・ブランド名を付けることの正統な理由が答えられない
不思議に思われるかもしれませんが、ブランド名を付けることに抵抗する人たちが少なからずいます。
僕は、大手電機メーカーの商品企画・大手食品メーカーのマーケティングのキャリアが2012年からあります。
電機メーカー時代に自分の商品にブランド名を付けることを進めていましたが、営業の反対意見だけでブランド名を付けなくなったという苦い思い出があります。学生時代のインターン課題でいい加減な商品企画とブランド名を出して落選したのもいい思い出です。
この記事では、一体何が明らかになればブランドは立ち上がるに値するのか、考えるステップを紹介します。
この記事を読んでいただければ、ブランドをスタートするために考えるポイントについて知ることができます。是非最後まで読んでみてください。
目的と目標(ターゲット)の設定せよ
まず過去の自分が会社の中で何故ブランドを立ち上げることができなかったのか?
ここを考えると以下の考えが不足していました。
②目標(ターゲットは誰か?)
マーケティングっぽく言うと、目的(OBJECTIVE)と目標(WHO)の考えです。ここが浅かったと認識しています。
マーケティングのステップを『目的-目標(WHO)-戦略(WHAT)-戦術(HOW)』と分けたとき、ブランドは戦略の一つとなります。
つまり、目的と目標が曖昧ではブランドは立案できないのです。
僕は過去に洗濯機の商品企画でしたが、ここの考えが乏しかったと反省しています。
その商品を作る目的は何なのか?主婦なんていうくくりではなくどんな人がターゲットになるのか?
この考えが曖昧でした。もっと欲を言えば、目的の前にお客さんにどんな片付けたい用事(ジョブ)があるのかを考えることも足らなかったと思います。
繰り返しになりますが、目的(OBJECTIVE)と目標(WHO)をしっかり考えましょう!
<参考になる書籍>
機能と情緒的価値の整理せよ
(出典:シャープホームページ)
僕の担当していた洗濯機は『穴なし槽』という独自技術を使った商品でした。
これがまた気付きにくいのですが、ハイパフォーマンスな技術で今までの洗濯機の難点をことごとくクリアできる代物でした。
色んなことができる優秀な技術だったが故に、何のためにいいかがボヤケていました。
前置きが長くなりましたが、僕はこの「穴なし槽」の機能と顧客の情緒的な価値の両面を整理できなかったため、社内の人間ですら納得のいくブランドを立ち上げることができませんでした。
つまり、機能的価値と情緒的価値を整理することができれば、ブランドで伝えるべきポイントもハッキリし、ブランドメッセージを立たせやすかったと考えています。
今の商品スペックと顧客評価のリンクさせよ
既存の商品をブランド化していくのであれば、現状を把握しておく必要があります。
理由2つです。
②既存のユーザーをできるだけ逃さずにブランドを形成するため
このためにやることは商品スペック(主に機能)がお客さんのどんな評価に繋がっているのか?その先にどんな気持ちに繋がっているのかを明らかにした方がいいです。
やることは前章と大きな違いはありません。これは現状分析、現状把握のためです。
ブランドのネーミングをする際もこの考えが整理されていると納得性の高いものになります。
是非トライしてみてください。
まとめ(何度だってブランドはやり直せる!)
ゼロから商品ブランドを形成するための考え方、主に整理することについて紹介させていただきました。
商品やサービスにブランドを付けることは、名付け、魂を宿すようなことだと思います。
ただあまり気負わなくて大丈夫です。
ブランド名を付けると数年はそのブランドと付き合わないといけないという考え方をする人もいるようですが、その考えは違います。
ブランドは何度でもすぐにやり直しも可能です。
何者かも認知されない(自己紹介)もできない商品を世に出すくらいであれば、しっかりブランドを形成してあげるように取り組むことがオススメです。
間違っていればすぐに修正してあげればいいだけです。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうごさいました!
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