【解説】商品企画部と商品開発部とマーケティング部の違い

マーケティング

皆さん、こんにちは。

就活生、転職、社内公募を考えている方で「企画系の仕事がしたい!」という方も少なからずいらっしゃると思います。

ただ意外と「商品企画部」と「マーケティング部」の違いを最初から理解されている人は実は少数派なのではないかと考えています。

そう言うのも僕自身も今では長年メーカーの商品企画・マーケティング部のキャリアがありますが、就職活動してた時代にそんな違いがあるなんて考えもせずに突き進んでいました。

今回の記事を読んでいただければ、

  • 一般的な商品企画部と商品開発部とマーケティング部の違い
  • イレギュラーな部門構成となっている場合の見分け方
  • 自分の興味から逆算した部門の選定の仕方

以上の3点が分かるようになります。

これは自分が電機メーカーの商品企画部に3年、食品メーカーのマーケティング部に6年在籍して他の会社の事例も見ながら分かったことなので他社でも共通のことも多いはずです。

商品企画部と商品開発部とマーケティング部の違い

商品企画部とは

新商品のアイディアを考え、商品化する。既存商品のリニューアルをする。現状の市場トレンドや売上実績、ユーザー評価などを通して商品化をするところまでがメインの仕事です。

ここには売価やそれに伴うコスト試算や研究開発部門との調整も業務として含まれることが多そうです。

この部門に就く人は文系、理系はあまり問われません。企業によって差はありますが、家電などの機能・性能に重きを置く会社は理系出身、食品などの消費財は文系出身が比較的多いのではないか?

というのが、僕の出会った人の経験上の見解です。

企画段階から商品に携わり、商品に一番詳しい立場であることから営業の商談や広報活動(インタビューなど)に同席する場合も少なくありません。

商品開発部とは

商品企画部が商品の方向性を決めるとするならば、それを実際にカタチにして商品化をするのが商品開発部です。

会社によってはこの開発職は商品開発部や研究部などの名称になるケースがあります。

売価などから導き出した開発コストでどこまで魅力的な商品に仕上げられるかは研究開発部門の力量の見せ所です。

商品の詳細な原材料、性能、効能、機能などに一番精通しやすい部門であることから、商品企画部同様に得意先への細かい商品スペックの説明や広報で発信できる文言のチェックなどを求められることもしばしばです。

分野は企業や商品によって様々ですが、商品開発部系の部門は理系出身の方が多いです。

特殊な例としてモノづくりから商品開発部門に来るケースもあります。例えば、パティシエ(専門学生)からお菓子の商品開発部門といった具合です。

マーケティング部とは

商品企画部、商品開発部が作った商品をどのようにして売るか?この戦略を立てて実行するのがマーケティング部です。

販売促進、営業企画、広告、広報、これらを兼ねるもしくはチームとして役割が分割されているケースもあります。

与えられた予算や営業リソース(人的含む)でいかに商品をお客さんに知ってもらい、届けることができるか?

これがマーケティング部のミッションです。

具体的な仕事内容としては店頭の販促物、販促企画、プロモーション活動、リリース、TVCMなどの要素が担当業務として絡んできます。

イレギュラーな部門構成となっている場合の見分け方

もしかしたら、昨今のトレンドとしてはこっちの方が主流になりつつあるかもしれません。

マーケティング部が商品開発意外を主たる担当領域とすることがあります。

つまり、マーケティング部と商品開発部しか組織として持っていない会社の場合、マーケティング部が商品企画から販促関係、TVCMなどのメディアミックスもディレクションするということです。

もちろんそれを全て実務としてこなすことは難しいので、実行部隊として販促部門、広報部がフォローをするという組織構成になっていることが多いです。

考え方としては、『マーケティング』を消費者のインサイト・ニーズ掘り起こしからユーザーに届けるまで全てがマーケティング活動だと定義する会社はこの傾向になります。

自分の興味から逆算した部門の選定の仕方

簡単に振り分けると以下のような感じです。

【商品企画部】
市場の分析や消費者動向を通して、自分のアイディア商品に落とし込み具現化することに喜びを覚える人
【商品開発部】
自分の手で実際に作ったものが多くの人に貢献することに喜びを感じる人
【マーケティング部】
自分の考えた施策で売上が上がったり、消費者の認識や行動を変えることに興味のある人

非常にざっくりですが、以上のような考え方でまずは自身の興味と部門について考えてみると整理しやすく、会社を探すときの指針になるかもしれません。

前章で述べた通り『マーケティング部』がほぼ全ての企画系の仕事をマネジメントすることを求められる場合もあります。

ご自身のやりたいことに合わせて企業の仕事の割り振り方などを問い合わせてみるのがミスマッチも極力減らせるのでオススメです。

まとめ

以上、非常に簡単にですが、商品企画部と商品開発部とマーケティング部の違いについて僕自身のメーカーの経験がメインですが解説させていただきました。

企業によって組織は千差万別です。

そもそも自分の考えていること(価値観)が実現できる環境があるのか?ここは良く会社側とコンタクトを取る機会があれば聞いてみるのがいいと思います。

仕事の裁量などでミスマッチを起こし、モチベーションの低下に繋がることは自分にとっても企業にとっても不幸なことなので納得のいくように調べていきましょう。

以上、何か情報が役に立てば嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

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