皆さん、こんにちは。
・ブランドは大手企業が行うイメージ戦略だ
・ブランドと呼べるものがなければやる必要はない
まだ、無駄な商品開発や仕事が取れるか分からない得意先へ営業をかけますか?
ブランドについて上記のように思っている方がいらっしゃるのであれば、その考え方を是非改めていただいた方がよいです。
僕は、大手メーカー商品企画・マーケティングのキャリアが2012年からあります。実際にシーズよりの開発だった家電メーカーからブランドを主体としたをマーケティングを経験し、その効果を実感しています。
この記事では、”ブランド”を使ったマーケティングがどんな業態、業種、個人においても大事なのかを僕なりの解釈で説明させていただきます。
この記事を読んでいただければ、”ブランド”は誰にでも関係あることであり、あらゆる商売の活動(マーケティング)の上位概念であることを知っていただけると思います。是非最後まで読んでみてください。
本当に”ブランド”に無関係な人はいるのか?
結論から言うと僕は”ブランド”に関係のない人はいないと思います。
それがどんなに小さな個人商店であっても、個人名で活動している人であってもです。
“ブランド”とは日本風に言えば”暖簾(のれん)”です。
ここのお店に行けば、自分の今思っているモノが手に入る。この人に頼めば、自分の期待していることをやってもらえる。
これも立派な”ブランド”です。
そうなると”ブランド”に無関係な人は本当にいるのでしょうか?
良くも悪くにも”ブランド”は働きます。
親戚の家に行くときに買っていく手土産として選ばれるお店。
何かの材料や原料を買うために尋ねる卸問屋さん。
場の雰囲気を和ますために呼ばれるタレント。
みんな”ブランド”が存在するから指名される状態が出来上がります。
”ブランド”の役割
”ブランド”の最大の役割は、モノ・サービス・人物と情緒的な結びつきをつくることです。
機能的な便益で選ばれるものも存在はします。
分かりやすく言えば、昔の車や家電がそれにあたるでしょう。
それは移動や洗濯などの”手段”を購入していたに過ぎません。
”ブランド”はそれ以上の情緒的な結びつきを与えるものです。
ざっくりですが、事例を紹介してみます。
安心・安全の品質の車 ⇒ トヨタ
所有することでプライドを刺激してくれる車 ⇒ ベンツ
賢さと親しみやすさを兼ね備えたタレント ⇒ 芦田愛菜
こんな情緒と結びつくタグの集合体がブランドを形成しています。
アレといえばコレ。大きく、影響力のあるブランドほどおおまかなタグでも想起されるようになるのが特徴です。
炭酸飲料と言えば?「コカコーラ」、車と言えば?「トヨタ」といった具合に大きなくくりでも想起されるようになればなるほど、消費者から逆指名を受ける状態を作りやすくなります。
”ブランド”がもたらす効果
先程少し触れたように”ブランド”が強化され、想起されるキーワードや情緒的な結びつきが強くなればなるほど、消費者から選ばれる必然を作り出すことができます。
逆にモノやサービスが溢れかえった今の世の中では、大体のものがその役割を必要十分に満たしています。
ここで大事になってくるのが選ばれる必然をいかに作り出すのか?
つまり情緒的な結びつきの強い”ブランド”をいかに形成するのか?そして、その想起される順番をいかに上げるのかが大事になってきます。
”ブランド”として消費者の頭に強く刻まれれば、刻まれるほど選ばえる可能性が高くなるわけですので、永い事業成長のポイントにもなってきます。
まとめ
大企業や有名な商品にしか関係のないと思われがちな”ブランド”ですが、モノ・サービス・人物の全てに関わるため、皆に関係があることを紹介させていただきました。
どんな規模の商売や商品にも必ず”ブランド”は存在します。
それを意識して顕在化するか否か?そこが単純なモノ売りからの脱却への手がかりにもなります。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
コメント