皆さん、こんにちは。
改めて聞かれたり、考えると似たことをしているの明確に答えにくいことは多いのではないでしょうか?
個人的にもWEB検索をしても何か自分の実務的な考え方と離れた説明が多いのでセカンドオピニオンのような位置づけで以下の考え方も知ってもらえたらと思います。
僕は、大手メーカー商品企画・マーケティングのキャリアが2012年からあります。実際にブランドを担当し、マーケティングを続けています。
この記事では、”ブランディング”と”マーケティング”がそもそも何なのか?そして、”ブランディング”とは、”ブランド”を”マーケティング”することという考えを提唱します。
この記事を読んでいただければ、他の検索結果で出てきた”ブランディング”と”マーケティング”の違いの説明よりも、さらに実践的な考え方を知っていただけると思います。是非最後まで読んでみてください。
広辞苑上の定義
いきなり概念のような話をしても分かりにくいので、あの広辞苑は何と説明しているのかみてみます。
企業などが、自社製品や企業そのものの価値やイメージを高めようとすること。ブランド化。
マーケティング:
商品を大量かつ効率的に売るために行う、市場調査・広告宣伝・販売促進などの企業の諸活動。
(出典:広辞苑 第7版)
なるほど。どことなく分かりやすいです。
ただ、これでは違いと関係性までは分かりにくいので、もう少しこのお話を進めます。
俗に言う”ブランディング”と”マーケティング”の違い
僕自身が”ブランディング”とマーケティング”の違いをWEB検索上でして大半がしっくりこなかった例が以下です。
・マーケティング – 自分から自分のイメージを相手に伝える努力
・ブランディング – 相手に自分のイメージを持ってもらう努力
この説明でしっくり来たアナタは読むのはここまででOKです。
”ブランディング”もブランド側から自分のイメージを相手に伝えることも仕事の内だけど?というのが僕の意見です。
そもそもブランドとは?
そもそも「ブランド」はどこから語源が来ているかというのはご存知の方も多いかもしれませんが、説明の都合上紹介させていただきます。
家畜の牛を見分ける(区別)するための焼印”Burnd”から「ブランド」の語源はきていると思います。
牛さんに焼入れしてどれがどれか分かるようにしたというのが起源にあるということみたいですね。
”ブランディング”と”マーケティング”の言葉を分解
両方とも英語の名詞+ing(進行形)の言葉になりますが、分解するとどういう意味合いが見えてくるか考えてみます。
⇒つまり、市場で売れ続ける仕組みをつくること
Brand(見分け・区別)+ing(進行形)=区別できるように働きかけ続ける
⇒つまり、対象物が区別され続ける仕組みをつくること
こういう見方をすると、よく”ブランディング”が「相手に自分のイメージを持ってもらうこと」というのが少し受動的な表現であると考えています。
ふたつの関係性(WHYとWHAT・HOW)
(出典:https://sdg.neuromagic.com/golden-circle/)
このゴールデンサークルは簡単に言うと物事を行動に起こすときのフレームです。
ゴールデンサークル理論というものを用いて”ブランディング”と”マーケティング”の関係性を解説します。
僕は”ブランディング”と”マーケティング”の関係性を単純な比較で説明するには、この2つの言葉では足らないと考えています。
”ブランド”、”ブランディング”、”マーケティング”の3つが揃って始めてキレイに説明できます。
WHYにあたるのが”ブランド”。もっと言うと”ブランド”の理念やあるべき姿です。
HOWとWHATは”マーケティング”。どのように市場に届けるのか。
要するに僕は、”ブランド”を”マーケティング”することが”ブランディング”だということで腹落ちしています。
違った角度から考えるとWHYが”コンテンツ”なら”コンテンツマーケティング”。
WHYが”WEB”全般のことであれば”WEBマーケティング”と定義することもできます。
厳密に言うとマーケティング自体が目的(OBJECTIVE)、誰に(WHO)、何を(WHAT)、どうやって(HOW)のステップがあります。
ここも”ブランドの信念”を”マーケティング”すると考えたら、”ブランディング”の説明がスッキリします。
まとめ
”ブランディング”と”マーケティング”は比較して考えるものではないと考えます。
”ブランディング”と”マーケティング”は地続きと考える方が自然です。
”ブランド”を”マーケティング”することが”ブランディング”というのが、これが現役でブランド・マーケティングをする僕が今思う考え方です。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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