皆さん、こんにちは。
・コロナで人の出歩き方が変わってお店は商売あがったり
・コロナが始まってニューノーマルを実感する
新型コロナウィルスが猛威をふるって1年以上経ちますが、外部の情報からこのようなことを思ったり、実感することはないでしょうか?
僕は、商品企画・マーケティングに8年ほどのキャリアがあります。市場というよりヒトに視点を当てて物事を考えることを日々心がけています。
この記事では、新型コロナの影響はショックではなく加速だったのではないのか?狭い意味でのマーケティングですが、これについて身の回りに起きた事例を踏まえて理由を3つにまとめます。
この記事を読んでいただければ、内容は不謹慎かもしれないのですが、コロナ禍で加速したと実感する分野においてはマーケットのチャンスがあることを感じていただけます。是非最後まで読んでみてください。
消えた駅内の吊り下げ広告
ここは大阪梅田の駅ターミナルです。
そのように構内に巨大が吊り下げ広告があることが特徴でした。
これが最近通ったときは見かけなくなったのです。本当にコロナのせいでしょうか?
コロナで外出が少なくなり、ここに予算を投じる費用対効果がなくなったというのが一般的な見方だと思います。
僕は、この状況はコロナのせいではなく、遅かれ早かれ起こっていたと思っています。
我々の視点・視線はこの5年以上前から四六時中眺めるスマホに奪われ、視線を落とし続けていのではないでしょうか?
つまり、見上げるタイプの広告はとっくに見られる頻度の低いコンテンツになっていたと思います。
ここにコロナという大きなインパクトがやってきて、その費用対効果で広告を出すことのミスマッチに企業が気が付くスピードが上がった。だから出すのを止めたというのが本当の姿だと考えます。
電車で座わると目線が行くのはどこでしょうか?上ではなく床ではないでしょうか?
電車でつり革に捕まっているとき目線が行くのはどこでしょうか?これも窓やドアの上ではなく、窓やドアまで目線が下がっていないでしょうか?
こういった生活の変化にまだまだチャンスはあると思います。
ミスドの対前年割れは本当にイートインせい?
菅田将暉を起用をしたCMでバレンタイン企画の商品や次の抹茶企画でも購入制限や売り切れが起きているミスタードーナッツ。
業績好調かと思いきや企業ページの情報だと対前年で下回っているのだと。その理由にイートインの減少が挙げられていました。
これも本当にコロナによるイートインの減少が理由でしょうか?個人的な感覚ですが、イートインの時間減少も利用客数もミスドの業態を考えるとマイナスを被る大きな要因とは思えません。
僕は、ミスド自身が自分たちの存在意義を定義しきれていない。そして、それを実行に移せていない。それがコロナの影響で加速度的に表に出たことが本質なような気がします。
個人的にはミスドを利用していて、その存在価値は『誰かとの時間をまあるくする』ことにあると思っています。
この価値について顧客へ提供するやり方に向き合うスピードが遅かったので、コロナの劇的な変化スピードにおいていかれてヒット商品はあれども業績は伸びていない。
これが実態なのではないかと思いました。
新幹線は高速ではなくなった
新幹線は今まで我々に何を提供してくれていたのでしょう?
今までの新幹線の進化からいっても『高速な移動』だと思います。
新幹線もコロナの影響で移動が制限され、利用客が激減したとされています。
事実でもある一方、やはりコロナのせいだけではなく、ジワリジワリとその変化の兆しはあったのではないかと考えます。
もっと高速で『移動』して対面することのできるWEBがライバルとして元々いました。
コロナのせいでとは言うのはほぼ正解なのですが、本質的には変化が劇的に加速したというのが正確な見方なような気がします。
新幹線は自分たちのインフラとしての「手段」から価値を再定義しなければ、この先もしかしたら観光客が戻ろうとも元の状態には戻らないというストーリーは全然ありえるのではないでしょうか?
まとめ
バラバラな視点で書いてしまたのですが、まとめると以下のとおりです。
・それはDX(デジタルトランスフォーメーション)の劇的な加速だった
・自分たちのサービスの存在価値が不明確なほどこのスピードに置いていかれた
スピードは劇的に早くなり、ピンチを招いたが裏を返せば新たなビジネスチャンスや考えるきっかけが浮き彫りになったと思う。
本質を見極めてマーケティングとして打てる手を考えていきたいですね。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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