家電量販店のニーズ考察とおすすめの選び方

考察

皆さん、こんにちは。

6年前まで電機メーカーにいた時点でも、「価格.com」の台頭でネットで価格を検索、ネットで購入というパターンも増えていました。

その当時は、なかなかリアルの家電量販店には自前でネット販売くらいしか打ち手を出せてなかったです。今、振り返ると本当にそれが戦略として正しかったのか?

疑問に思ったので、家電量販店に求めるであろうニーズを考察し、おすすめの量販店をピックアップしていきたいと思います。

結論から言いますと、量販店においては値下げ合戦は不毛これからお買い求めの皆さんはそれぞれの特徴に合ったお店で買うことがオススメです。

値下げ合戦が不毛な理由

eコマースの拡大から、店舗を持たないOR小さく構えるだけの企業も出てきて、ネットで受注して発送をするのみというビジネスが成り立ったことから、人件費や家賃のコストを販売価格にONすることが必要なくなりました。

この結果、大手量販店は人も店も多く抱えるにも関わらず、安く売ることが義務のようになってしまいました。(今までがそういう商売だったから)

ただ、これはメーカーに大量発注などして、メーカーが安く生産することを促し、価格の条件を下げる。こういうモデルに陥りやすいため、結果としては、またそのメーカーが安く作れた商品をネットで小さいながらも安く売られる。

こんないたちごっこが続くので不毛と表現しました。

家電量販店に求めるニーズ

では、家電量販店はどんな戦略を取るのがベターだったのか?

僕は、個人的な考察ですが、家電量販店での購入には以下のニーズがあったのではないかと考えます。

  1. 新しさニーズ
  2. おもてなしニーズ
  3. 繋がり・安心ニーズ
  4. 保険ニーズ
  5. スピード(即配)ニーズ
  6. 地域貢献ニーズ

それぞれのニーズと合致した企業について触れたいと思います。

①新しさニーズ

行けば必ず、最新の家電と出会わせてくれる。そんな楽しさを与えてワクワクさせてくれることを期待して足を運ぶというニーズはあると思います。

これは、都市型かつ大型の店舗のヨドバシカメラやビックカメラがリードしていると挙げられると思います。

当たり前のようですが、どのヨドバシに行っても豊富な品揃えがある。これは企業として約束してくれるブランドのようなものです。

逆をいうと郊外型店舗や小型店舗を持つ量販店にはこの戦略を取ることはできません。

常に新しいものを自分の目で見て購入したい場合はヨドバシカメラかビックカメラが個人的には有力です。

②おもてなしニーズ

実は、よっぽど家電が好きな人じゃない限り、毎年更新される最新家電の情報などには疎いものです。そこを丁重にもてなしお客様に合った商品を案内する。

これは、全く家電について分からない人にとっては丁寧に最初から最後まで案内してくれることはとてもありがたいサービスであり、ニーズです。

家電について詳しいスタッフはヨドバシカメラに多いと肌感覚では思っているのですが、本当の意味でここを満たす量販店は存在しないのではないかと思います。

理由はメーカー説明員の存在です。お客様の応対の仕方まで、メーカー説明員に教育をしている量販店はないのではないでしょうか?

本当は、ヤマダ電機が大塚家具を吸収したときに、旧大塚家具の販売スタイルいい意味で取り入れてくれると親和性も出てきてこのニーズが満たされると思いましたが、そうもいかなそうです。

③繋がり・安心ニーズ

よく僕も店頭に立ったときに「来週、お兄さんから買うわ!」と言ってもらったもので、特定の誰かから買うことで、自分の繋がりや購入への安心感を求めた言葉だと思っています。

古くからお家のある地域にある郊外店舗が多い、エディオン、ケーズ、ジョーシンはこのニーズにあたると思います。

あまりスタッフの転勤による入れ替えを頻繁には行わず、ずっとそこにいて信頼できる店員のいる店舗として在り続けるというのもこのニーズを満たす戦略の一つと考えます。

④保険ニーズ

家電は大きな買い物になることが多い割に、自分の過失かも分からないまま壊れてしまうというケースもあります。

こんな「壊れたらどうしよう」という、ちょっと日本人特有な気もしますが、『保険』を効かせておきたいというニーズもあると思います。

これは、エディオンやケーズが得意なところだと思います。(〇年保証!※条件付き)

ただ、このニーズを満たすビジネスも保険の種類の多様化により、家電の保証という分野にも入ってくる可能性は0ではないため、家電量販店側は戦略を整えた方が良さそうです。

⑤即配(スピード)ニーズ

生活を支える家電も多いため、壊れたらすぐに新しいものが必要なケースが出てきます。

ここで、在庫管理やデリバリーに優れた企業はこのニーズを取りやすいです。

場所は限定されてしまいますが、ヨドバシカメラは良い例だと思います。彼らは店舗数に比例して在庫拠点も少なく、独自のロジを持っているため、スピード配送に適しています。一時、Amazonに対抗できる企業なのでは?という声もあったくらいです。

⑥地域貢献ニーズ

これはかなり特殊ですが、購入することで特定の地域やコミュニティに還元したいというニーズです。

僕は、唯一ジョーシンはこの地域貢献ニーズに当てはまると考えています。野球の阪神=ジョーシンです。それだけでは、お客さんも買わないですが、買う意義というものがあります。

まとめ

業界最大手のヤマダ電機は業態が多いため、ニーズとしては絞り切れず申し訳ないです。ダイナミックプライシングをしているノジマも適正な価格にタイムリーにしているという点以外が自分の中で見当たらず、挙げることができずすみません。

安く手に入れるというのはネットが最良だと思います。

それでもリアルの店舗でしか満たせないニーズもあると思うので、ご自身の価値観に合う買い方に繋がれば嬉しいです。

今日はこのへんで。どうもありがとうございました!

 

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