皆さん、こんにちは。
先日、お仕事で「健康」をテーマにプラント食を中心にするヴィーガンやベジタリアンの人のお話を聞ける機会があった。
日本でも「食」に関して言えば、彼らはイノベーターの立場にいると思います。
・その人たちの意見を聞いても万人が喜ぶことはないよ!
まさしく、その通りです。イノベーターがやっていること、考えていることが万人に一気に広がることは恐らくありません。
イノベーターなんて最初のほんの2.5%の人と言われていますからね。
だから僕たちマーケターと呼ばれる人たちは、その人たちの情報からエッセンス(本質)を見出し、何をトリガーにすれば万人にも喜ばれることになるのかを考えます。
僕は、大手メーカー商品企画・マーケティングのキャリアが2012年からあります。今でもこういう機会があれば神経を研ぎ澄ませて自分の中で仮説をグルグル回しながら話を聞いています。
この記事では、調査そのものは会社のことなので公開はできないですが、「健康」「プラント食」のインタビューから感じた僕のエッセンスを記します。
この記事を読んでいただければ、業界関係なく、世界がどんな方向に向かっているのかを感じ取るヒントに繋がると思います。是非最後まで読んでみてください。
食べたもので自分はできているということ
これは言葉だけ見ると当たり前なんですよね。
実行するとなるとこれはとても覚悟がいることです。
理由はそれぞれでしたが、動物性の食べ物を極力摂らないプラント食中心の人たちは自分のカラダの反応をとても意識していた。
つまり『食べたもので自分ができている』という意識が無意識レベルまで浸透していた。
そう考えた理由としては、以下のとおりです。
・食べるもので自分の体型や肌ツヤが変わることを実感している
・自分のカラダに必要な成分が何か理解して食べている
誰かに強要することはないですが、己を知って己を律している。そんな印象を受けました。
『食べたもので自分ができている』どうでしょう?これを過半数の人が理解するだけで食品業界のモノのつくり方や提供の仕方が変わってくると思いませんか?
自分にとっていいバランスが存在することに気付いていること
僕たちの意識は教育の賜物だなと思った気付きでした。
(出典:農林水産省)
ここの気付きを得たときに僕は正直寒気がした。みんなこの表を家庭科の授業で当たり前のように見て「バランス良く食事をしましょうね」という言葉が合言葉になっています。
これ自体を否定する訳ではありません!
ただ、イメージを絵と言葉で与えられることによっていつの間にか「肉・魚・野菜・果物」満遍なく摂ることがいいことだよね。こんな常識になっていなかったかと考えさせられました。
本質は「栄養素をバランス良く摂ること」だと思いました。
タンパク質=肉じゃなくて、卵、大豆などからも摂れるということ。
そして、このバランスは皆の平均の話であって「自分には自分の快適なバランスがある」
ここにインタビューを通して知ることができました。
「自分には自分の快適なバランスがある」ことが当たり前になったとき、どんな風にパーソナライズされた食事や習慣が待っているのだろうか。
誰も犠牲にしない持続的な社会
SDGs(エスディージーズ)耳にする機会も増えてきたのではないでしょうか?
今回は「まさしくそれ!」というワードが出てきた訳ではないのですが、企業が営利を追求し、効率化して生産された食べ物を避けたいという感じを一部の人から感じ取りました。
企業が利益を求めるのは資本主義としては当たり前なのですが、そこを求めるが故に犠牲になっている人や動物はいないか?
これ自体はSDGsの目標とは少しズレてはいるのですが、食べ物であれば何かの命の上に自分は成り立っている。
他の衣服や嗜好品は誰かの労力の恩恵を自分が受けている(だから自分は報われるべき人を選択したい)。
こんな印象を受けました。
まだかなりマイノリティーですが、今後こんな考えが広まっていったらどんな世の中になるでしょうか?
商品やサービスへのアクセスが簡単になった時代だからこそ、自分を通して自分が考える世の中にとって最適な選択をする。そんな世界が近くまで来ているのかもしれないです。
まとめ
結論という結論まではないのですが、まずイノベーターからの考えは時期に世の中の常識となる可能性も秘めているので知っておいて損はないということですね。
そして、今回の「健康」「食」というテーマで聞いた話から僕が感じ取った所感としては、以下の通り。
・自分にとって快適な食バランスがあることに気付いている
・誰も犠牲にしない世界を望む世界は近づいている
こんなところです。
以上、情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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