皆さん、こんにちは。
今日は一見同じじゃないの!?と思いがちな【ポカリスウェット】と【アクエリアス】の違いについてハニカムモデルを使いながら考察します。
ご自身が取り組む商品やサービスにイマイチ競合と差別化がしづらいなと思っている方に何か参考になったらいいなと思います。
結論から言いますと、同じスポーツドリンク(しかもイメージカラーも青で同じ)な両品ですが、簡単に言いますと【ポカリスウェット】は自分を満たすもの、【アクエリアス】は自分をサポートしてくれるもの。
こんな違いがありそうです。詳しくは以下で解説させていただきます。
【ポカリスウェット】とは
日本ではスポーツドリンクの権化みたいな商品だと思います。
1980年から販売をしているドリンクです。
大塚製薬の商品で「点滴」を飲めるようにしたものと認識されている方も多いのではないでしょうか?実際、成り立ちとしては近しいストーリーがあるようです。
参考HP:(大塚製薬)https://pocarisweat.jp/products/story/episode01/
メキシコに赴いた大塚製薬の研究員が水事情の悪さから体調を崩し、入院。
そこで水分と栄養が失われているからちゃんと摂ってねと言いつつ医師は研究員に炭酸飲料を渡した。
このとき、ゴクゴク飲んですぐに水分と栄養補給ができる飲料が作れないか?という発想に至ったようです。
【アクエリアス】とは
【ポカリスウェット】の後を追い、1983年4月に発売を開始しました。
その名前は、英語で星座の水がめ座を意味しているようです。水というイメージからもピッタリ合いますね。
あまりホームページで生い立ちなどは語られていませんが、CMなどのコミュニケーションとしてはアスリートに寄った見せ方が多いです。
また水分補給の考え方として「浸透圧(アイソトニック)」を語っているのは【ポカリスウェット】との違いとしてはありそうです。
両者の違いとは?(ハニカムモデル比較)
きっと遥かに凄い人たちが色んな要素を踏まえて差別化をしてきたのでしょうが、僭越ながら私見でブランド構造を分解して考察してみます。
このように分解してみたり、商品ラインアップを見るにあたり面白い差がありました。
簡単に言うと、【ポカリスウェット】は なくなったものを満たすマイナス(ー)から普段のイキイキした自分のフラット(±0)に戻すもの。
【アクエリアス】は、同じくマイナス(ー)が主なスタートですが、ゼロ(0)の状態から自分のパフォーマンスを上げてくれるプラス(+)の状態へ持っていってくれるもの。
使ったユーザーのゴールが全く違うところにあることが見て取れました。
もう少し詳しく説明しますと、
【ポカリスウェット】は、人の体液に近いバランスのイオンウォーター(腸での吸収を考えて糖質調整)で乾いたカラダを早く、長く潤わせて元々の充実した自分を取り戻してくれます。
【アクエリアス】は、乾きを早く潤すのに加えヒトが動き、疲れを和らげることを助けてくれる要素を提供することで、自分のパフォーマンスを維持向上することを目指していると考えられます。
僕はラインアップを見て合点がいったのですが、上記の差があるので【ポカリスウェット】には歯製品が少ない(水色のイオンウォーターくらい)。
しかし、アクエリアスには色んなシーンで誰かのプラスになるように色んな成分が配合された派生品が多く存在します。
参照:アクエリアスホームページ
まとめ
同じような商品を扱っている2社でもターゲットにしているお客さんやコミュニケーションにはずいぶん違いがあることが分かりました。
ちなみに2アイテムの売上はタイミングによりそうですが、拮抗しているようです。(下記データは古く期間も狭いですが参考に)
■スポーツドリンク 2019年3~5月ランキング(購入個数順)「TRUE DATE」より
若年層に絞ったリサーチのようですが、下記のページでもイメージなどの違いが明らかになっていて面白いので興味がありましたらご覧ください。(他のページに飛びます)
以上、何か情報が役に立ったり、何か考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがとうございました!
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