皆さん、こんにちは。
・そこでやった成果を面接のネタとして披露したい!
・とにかくテーマに応募して実績を稼ぎたい!
などなど、大学生を対象にしたインターンと動機は数々あります。こんなことを考えている学生も多くいるのではないでしょうか?もし依頼する側の企業の方もいれば、ちょっとだけ立ち止まって考えて欲しいことがあります。
僕は、大手の電機メーカーと食品メーカー合わせて8年ほどのキャリアがあります。学生の頃にチーム応募制のインターンにも参加しました。ただ、今のキャリアがあるからこそアドバイスできることがあると思っています。
そこでこの記事では、学生のインターンは何を目的に受けることが良いのか?これについてお話します。
この記事を読んでいただければ、就職活動のパフォーマンスとしてだけではなく、頭に入れておくと社会に出てからも本質的に役の立つ人材の考え方について知ることができます。
インターンの成績が目的ではない。先を見据えることが大事。
まずマインドセットとして大事なのは、インターンの実績がゴール(目的)ではないということです。
・大学対抗の企画コンペで優勝しました!
・企業の開催するインターンで入賞しました!
すごく耳障りもいいですし、別にこれ自体を言うことに異論はありません。
僕が一番言いたいのは、インターンは社会で働くときの練習(トレーニング)であって、メダルを取るような場所ではないのではないかということです。
学生側も指導する側も気を付けたいのは、この成果が出しやすいようなテクニックを使ってインターンをフィルタリングするのは、先々長い社会人人生にあまりいい影響はないです。
学生視点のアイディアの嘘
よくこんな言葉でテーマを振ってくる企業があります。
半分正解・半分不正解だと考えています。
正解という部分は、どうしても若年世代のユーザーを取り込めていない企業や商品もあるので、直接的に学生という若年世代の話を聞いたり意見をもらうということはヒントに繋がります。
不正解という部分は、学生がそのまま学生の気分でいかにも学生らしいアイディアを企業にぶつけることです。企業もそれはほとんどの場合望んでいないし、学生にとってもリアルな社会人としての考え方をするチャンスを逃すことになります。
なので「学生視点のアイディア」という言い方は嘘があります。
学生ではなく、積み上げてきた自分個人の考えを大事にしましょう。
テーマの多さ=経験の多さ
やることが多すぎて、もし色んなテーマを応募するのに躊躇している学生がいるならもったいない。
そして「これは学生には難易度高いな」と依頼をお断りする先生や企業がいれば、それももったいない。
正しいマインドセットさえしていれば、テーマの多さは経験の多さに直結する。成果は出ないかもしれないが、それが学生個人の考え方に深みを持たせてくれる。
要は、アウトプットする場が多い方が人間としての成長速度は速いということです。
これは「アウトプット大全」という書籍でも紹介されていることが割と真理に近い気がします。
賞を狙うな!ヒトを見よう!
最後に成績が目的ではないという話にまた戻ってきます。
インターンで本来得られるのは就職活動での実績武装ではありません。ここに執着しても実際に自分自身がやったことを面接で裸にされていけば、その考えは知れます。
学生のアドバンテージは「時間」と「学校という人の多さ」です。
どんなテーマでも臆さずに「何故そうなるのか?」この問いの先をヒト起点で考え、深く洞察し、チームがあるのであればぶつけ合うことをして欲しい。
このヒト起点の話は「ジョブ理論」という本が考え方としてはオススメです。英語の訳本なのでちょっと読みにくいですが、必ずプラスになる考え方があります。
まとめ
以上、インターンに対するマインドセットについてお話しました。
要点だけ抑えて言うと
・テーマの多さ=経験の多さ
インターンは就職活動では役に立つが、これ自体は学生を表面的に武装するものではない。社会人として働き始めたときの考え方の深みとしてアドバンテージを持たせてくれるものだと思う。
だから選り好みをせず、臆せず、色んなことにチャレンジしてほしいです。
以上、何か情報が役に立ったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
今日はこのへんで。どうもありがりがとうございました!
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