皆さん、こんにちは。
新商品の企画や商品企画でターゲットという言葉が出て来ると思います。
僕は、電機メーカーで商品企画を担当。その後、転職してアイスクリームのマーケティングに携わりました。
正直、僕は家電をやっているときは「この商品は誰がターゲットなの?」と言われたとき、「主婦です」という具合に答えていたし、それがまかり通っていました。
「え、ターゲットってそいうことじゃないの!?」と、思ったアナタはそのまま読み進めてください。
商品企画においてターゲット設定というのは、もっと詳しく考えることで商品のアウトプットがもっとハッキリしたものになります。
商品企画でいうターゲットとは?
ここでのターゲットは簡単には3つの方面から考えると良いです。
ペルソナを探るのと近くなりますが、代表的なお客さんを想像するのが近道かもしれません。
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デモグラ(属性): 性別・年齢・家族構成など基本ステータスのようなもの
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どんな生活をしているか: 一日の過ごし方、働き方
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ペイン・ゲイン: 何に悩み、困っているか?何に喜びを感じているか?(商品と関係なくてOKです)
これらを複合的に語って一言にしたのをターゲットと呼びたいですね。
ターゲット設定の例え
例えば、冒頭の「主婦」も具体的になると思います。
こんな風に同じ「主婦」でも代表的な人に絞ってフォーカスしていくとターゲットがとても具体的になります。
この場合、短い文にしてみると、例えば「仕事もプライベートも妥協したくない完璧主義な主婦」と表現ができるかもしれません。
どうでしょう。同じ商品を作るにしてもアウトプットがかなり具体的にアイディア出しができそうじゃないでしょうか?
どんな人をターゲットとして掘り下げるべきか?
既製品・商品が決まっている場合
既に発売されている商品の場合は、ヘビーユーザー(一人でも複数人でも可)をターゲットにすると良いです。
ヘビーユーザーの方は、その商品を使い続けるだけの理由を持った特徴的な生活をしている可能性が高いです。
代表的な顧客像をデザインターゲットと呼びますが、ここを抑えることで近しいお客さんへの共感も得られやすいので、まずはここを抑えるのが先決です。
全くの新商品の場合
全くの新商品の場合は、テーマだけを決めて複数人からターゲット像を固めていくのが良いです。
例えば、「健康」にまつわる商品を作るためのターゲットを探す場合、ヨガとか、ヨーグルトを毎日食べる人とか、マイぬか床を活用する人とか、近しいテーマを決めます。
これらの人の話を聞きながら、本当に落とし込みたい商品の話も聞いてみるといった具合です。
ターゲットはn1でOK!
ここまでターゲットについて調べても社内や仲間内で「それって、その人だけ見ていてターゲットとして狭くない?」という意見がでます。
これは、ターゲットを決める場合は前述したデザインターゲット(象徴的な人)を描くことがより企画の輪郭をハッキリさせるので全く問題ないです。
広すぎるターゲット設定の方が、ぼんやりしたコンセプトの商品になってしまうので実際に世に出たときに競合との差が付かずに危険です。
デザインターゲットを設定して作った商品でもそれが合っているかどうか?本当に売れるのか?それはやってみないと分かりません。
売れる、売れないの話としては、売れるように確度を上げるため仕掛けるのがマーケティング活動ということになります。
まとめ
商品のターゲット設定について、少しでも認識の更新になったり、ターゲットを細かく設定することに対しての勇気になったら嬉しいです。
あまりにも広いターゲット設定は、結局機能ばかり追ってしまうなど差別化するポイントがよく分からなくなるので注意が必要ですね。
今日はこのへんで。何か情報が参考になったり、考えるきっかけになったら嬉しいです。
どうもありがとうございました!
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